2011.07.25
リレーコラム vol.8
「私の考えるワークライフバランス」
「選択理論」という考え方があります。私たちの行動は、外からの刺激にどう反応するのが最善か、毎回判断することで成り立っているという考え方です。私たちは「こんな形で生きたい」と思うイメージをもっていて、そこに近づくよう行動を選択していると言われています。
しかしそのイメージ通りに思いが100%かなえられるとは限りません。子育て中、働き盛り、介護することになって・・・。そんな状況の中では、自分がコントロールできる時間や内容は限られ、とてもストレスが高くなります。
では、どうするか?それは、人生の中には自分の思い通りにならない時期もあると考え、できる範囲で「まぁいいかぁ」と力を抜くことです。でもそれは、自分の人生をあきらめたり投げ出したりすることではありません。今できることをできる範囲で進めていれば「いつかきっと」と自分を信じることです。
例え今は自分の思い描くものとは違う日々だとしても「主人公である自分が選択して、今の自分がいる」と考えることで、自分らしい生き方をしていると言えます。そして、こんな形で生きたいというイメージを見失わなければ、今という瞬間の積み重ねは、確実にその時への道筋になるのです。
ワークライフバランスの実現。それは、自分と周囲の幸せバランスをとることでもあるのではないでしょうか。
<筆者紹介>
村松 つね
*村松 つね さん
1955年生まれ 静岡県出身。2008年5月に働く人の心の健康保持・増進に取り組むNPO法人こころ塾を設立。
代表理事就任
企業研修、地域講演など、平成22年度の講演は113回、受講者総数は約7000人
街角相談所事業での平成22年度相談件数は延1160件
○特定非営利活動法人(NPO法人)こころ塾 代表理事
○気軽な街角相談所として心の健康に関する無料相談を実施している。
うつ病からの職場復帰支援プログラムを週に5日間模擬会社にて提供している。