2009.08.02
仕事のデキる人のクセ
「仕事がデキる人」ってどんな人をイメージしますか?
そんな質問を新入社員の方々に投げかけたところ、
「気持ちに余裕を持っている人」
「コミュニケーション能力の高い人」等々
的確な答えが返ってきました。
確かにその通りだなと思います。
今までいくつかの職場で働いてきましたが、それらの経験で私がひとつ感じるのは、
「一見、仕事がデキるように見える人は仕事を抱え込むクセがある」
ということです。
特に女性に多いように思います。
事例として。
某組織にいたとき、「若い人にも責任を与えて、組織を活性化させる」目的で、役員改正がありました。
それまで会計を担当していたベテラン2人の女性のうち1人Aさんがはずれ、若い女性Bさんが担当になりました。
引き継ぎ等は、その都度現場でも教えていくというスタンスで上手くすすんでいたと思われたのですが、
とある現場での作業で、ふと見ると元のベテラン女性2人が一生懸命仕事をしていました。
「あら?Bさんは?」・・・と周りを見ると、時間をもてあまして、近くでボーっとしてました。
Aさんに、「Bさんに仕事を任せたら?」と伝えると、Aさんは怒りながら「私がこうやって働いてたら‘何をやりましょうか?’って言ってくるのが普通じゃありません?!」
・・・・。
それからもBさんにさほど声をかけず、自分が率先して仕事をしていました。
・・・組織からしたらありがたい存在です。Aさん。
仕事も速いし10言わなくてもできるし。
Aさんは人当たりも良く、仕事もよく任される優秀な人でしたが、人に任せることがちょっと苦手みたいです。
人に任せる、って自分の整理もできてないといけないし、相手を信頼しないといけない。
だから、面倒臭いし任せるのなら自分がやるのが早い!
・・・と結論を出すのではないかと思います。
若いうちはそれで良いのですが、ある程度の年齢になり、後輩や部下ができたら実はとっても危険です。
組織を潰しかねません。
まず、
①Bさんはモチベーション下がります。
確かにAさんの言うとおり、部下が声をかけるべきなのですが、Bさんにはまだその気配りができない。
だったら教えるしかないのです。
「自分の存在を軽視されている」と感じれば人はスキルアップしようとしないものです。
なので、後に続く人が育ちません。
②Aさんに何かあったら。
情報を抱え込んでいたら、何かあったときに組織は何もできない。
お客様に多大な迷惑をかけることにもなります。
組織に損失を与える可能性がある。
本当に仕事がデキる人はいい意味で「助けられ上手」であるのではないかと思います。
自分の立場が上になっても、気負わず、相手を信頼する。
信頼こそが相手を育てるのだと思います。
いわゆる、「気持ちに余裕のある人」ですよね。
・・・これって、仕事だけでなく、家庭にも通じませんか?
育児を抱えこんでないですか?
夫に言うのが面倒だから、言っても動かないから、言ってこないから、「私がする!」になってませんか?
助けられ上手になること。
ちょっとの失敗や要領の悪さは目をつぶる余裕。
事業所さんを回っていても、上手く人や情報を使っている経営者さんと、そうでない経営者さんでは会社の経営状態も違っている気がします。
これを持てば、仕事も生活もずいぶん変わるのではないかと思います♪