2026.01.19
【調査研究結果】女性管理職登用が進まないのは、女性の意識が低いからではない
12月19日に実施した、「まつやまウェルビーイングサミット」にて
女性管理職登用が進まないのは、女性の意識が低いからではない
〜愛媛・東京×男女1,641人調査から見えた本当の要因〜
(松山市中小企業振興円卓会議 専門部会事業)
を、発表させていただきました。
<概要版について>
1.調査の背景
愛媛県および松山市では、20代女性の県外流出を喫緊の課題と捉え、女性や若者を対象としたさまざまな施策が展開されている。一方、企業現場では「女性管理職登用が進まない理由は、人数の少なさに合わせ、女性自身の意識や昇進意欲の低さにあるのではないか」という見方が根強く存在している。
しかし、今後さらに深刻化する人手不足の中で、女性を旧来型の「補助的・非正規的な労働力」として位置づけ続けることは、企業経営にとっても地域経済にとっても大きなリスクである。
2026年4月には、女性活躍推進法の改正により、従業員101人以上の企業に対して女性管理職比率等の公表義務が拡大されることが決定しており、企業には意識論ではなく、実効性ある対応が求められている。
本調査は、下記を目的として実施した。
・「女性管理職登用が進まない理由が本当に女性の意識が原因なのか」を、データに基づき検証する。
・今後の女性のキャリア支援や管理職昇進を支援するための施策を明確にし、企業内での男女の賃金やキャリア形成の格差解消を推進するための具体的な取り組みを進める基盤を地域全体に広める。
________________________________________
2.調査概要
• 調査対象:愛媛県・東京都に在住または勤務する20〜59歳の男女(正規・非正規雇用含む)
• 調査期間:2025年9月4日〜10月31日(インターネット調査)
回答者数:1,641人(東京男性645人/東京女性575人/愛媛男性234人/愛媛女性187人)
• 質問内容:昇進意欲、仕事への意欲、キャリアパス、職場環境、評価等27問
• 分析対象:主に正規雇用者を中心に分析
• 補足調査:愛媛県内勤務者7名へのディープインタビュー(女性5名・男性2名)
________________________________________
3.主な調査結果(ハイライト)
※本調査結果の詳細は、下記【図表】参照。
(1)仕事・成長意欲に地域差・男女差はない
「仕事を通じてスキルアップや自己成長をしたい」「やりがいのある仕事にチャレンジしたい」といった仕事への意欲について、愛媛の女性は、愛媛の男性・東京の女性・東京の男性との間で統計的な差は確認されなかった。
特に「やりがいのある仕事にチャレンジしたい」と回答した割合は、愛媛の女性が最も高い水準となっており、愛媛の女性の仕事への意欲が低いとは言えない結果が明らかになった。
(2)昇進意欲は女性のほうが低いが、理由は意欲そのものではない
「現在の職場で管理職(課長相当以上)を目指したいか」という問いでは、男性のほうが女性よりも高い傾向が見られ、愛媛の女性は特に管理職を目指す割合が低い結果となった。
一方で、管理職を目指したくない理由として多く挙げられたのは、 – 「管理職に魅力を感じない」 – 「給与や手当が責任に見合わない」 – 「家事・育児・介護などとの両立が難しくなると思う」 であり、能力や意欲の欠如ではなく、制度・環境面への不安が大きいことが示された。
他、詳細は下記をご覧ください。
こちらに関する取材や講演依頼は お問い合わせより、よろしくお願いいたします。
/


