リレーコラム

2009.09.02

「父親であることを楽しむ、仕事も育児も楽しむ生き方」(2) 

4月15日付日本経済新聞 「こどもと育つ」 より

~つるの剛士さん~

<略>
4歳の長男と2歳とゼロ歳の娘が二人いる。
子どもが3人もいれば、家の中はいつも大騒ぎだ。
でも、我が家に子育てのルールは特に無い。
唯一心がけているのは、自分が人生を楽しむこと。
妻と仲良くして、仕事を楽しんで、休日は全力で遊ぶ。
その姿を子どもたちに見せるだけだ。

<略>
家では自分が好きなロックを流して、子どもたちと一緒に踊っている。
彼らを楽しませるには親である自分が楽しむことが一番だと思う。
<略>
妻は妊娠を機に仕事をすっぱり辞めた。
バリバリ働いていた彼女が子育てに専念してくれていることには感謝してもしきれない。
僕が仕事に行っている間、3人の面倒を見るのは大変なはずなのに、泣き言ひとつ言わない。
そんな彼女をとても尊敬している。
<略>
そして、彼女のためにも子どもには早く自立してもらって、二人でデートする時間を作りたい。
今からその時を楽しみにしている。

あるクイズ番組をきっかけに、世間からはすっかり常識知らずと思われているらしい。
確かに学校の勉強は嫌いだったが、将棋は二段。
好きなことは何でも夢中になって取り組んできた。

だから、これからも自分がやりたいことはどんどんやる。
子どもたちがそんなおやじの姿を見て「この人から生まれたなら大丈夫」と自信を持ってくれればいいと思っている。